スープラ3代目(A70系) -2



そして1989年8月にはワイドボディが1G-GTEエンジン搭載車にも登場し、3.0LターボにはTEMS(電子制御のダンパー)を省略するなど、廉価版というよりも走りにふった3.0GTターボSも登場します。

A70系スープラは最終型とも言える頃になると、税制を配慮して作られた2.5Lエンジンも搭載されます。

マーク†でもお馴染みの1JZ-GTEツインターボで、280馬力を誇るトヨタの名機が搭載されたのです。

このエンジンの搭載により3.0Lエンジンモデルは廃止され、スープラは2.0Lと2.5Lエンジンに統一されます。

まさに当時のマーク†3兄弟と同じ構成になり、量産メーカーのトヨタらしいラインナップといえるでしょう。

またグループAに参戦するため、7M-GTEのターボAが発売されたこともありました。レースではデビューウィンを飾りましたが、その後は設計の古い7M型だけに、苦戦を強いられていました。

やはりA70系のスープラと言えば、最終モデルのターボRに人気があるようです。今でも中古車市場で見かけると、高額な取引がされています。

A70系スープラはトヨタが作ったGTカーであり、スポーツカーとしてのエクステリアはまさに定番デザイン。

A70系スープラの持つ美しさには、トヨタもこのような遊び心のあるスポーツカーを作っていたのだと、思わず感心させられます。

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