クラウン2代目(S40系) -2



発売から1年後の1963年9月にはグリルが大型化され、テールランプの形状変更が行われます。また同時にトヨグライドは完全に自動化され、真のAT車となっています。

1964年4月には、上級車種となるクラウン・エイト(VG10型)が発売されます。クラウン・エイトは通常モデルのボデーを前後左右に延長・拡幅して新開発のオールアルミV8エンジンを搭載。

さながらクラウンマジェスタをほうふつさせるような手法ですが、実はこの後登場する、センチュリーへ繋がるモデルなのです。

クラウンの2代目S40系は、1965年7月にマイナーチェンジを受けます。当時法人需要が多かったクラウンを、トヨタが個人ユーザーへ向けて発売したモデルがRS40-Bです。

そして1965年11月にはクラウンにとって待望の新開発の2000cc6気筒エンジンとなる、M型が追加されます。後に長く進化を続ける、M型エンジンの元祖がこの時に誕生したわけです。

このクラウン待望の6気筒モデル(MS40型)のグレードには、デラックス以外にも、フロントディスクブレーキ、ツインキャブ、フロアシフト、タコメーター等を標準装備したスポーティーグレードとなる、Sも設定されています。

このグレードはゼロクラウンの「アスリート」や「ロイヤルツーリング」などの祖先といえるモデルです。

1966年3月にクラウンは、カスタム・スタンダード・オーナースペシャルの3グレードに6気筒エンジンを追加。11月に2代目クラウンS40系は最後のマイナーチェンジを受けて、最上級グレードとして「スーパーデラックス」が追加されます。

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