エスティマTCR型の歴史 -2
その後TCR型エスティマはヘッドライトの変更などを経て、1998年1月にはエアロパーツを身にまとったアエラスが登場し、よりスタイリッシュになっていきます。
トヨタはエスティマTCRをその後も小変更させて、Xグレードを廃止して7人乗りのGグレードと、8人乗りのVグレードに統一。すべての親エスティマはこの変更によってスーパーチャージャー付きとなりました。
また燃費も10年排ガス規制に伴って、排ガス記号がE-からGF-Iへ変更され高速走行時の燃費向上が図られています。TCR型エスティマは長寿の自動車ですが、トヨタは大切に進化をさせ続けたということのようです。
トヨタが床下エンジンのミッドシップレイアウトといった、世界に例を見ない自動車として登場したTCR型エスティマでしたが、大型のエンジンが積めない弱点は最後まで解消できませんでした。
これはTCR型のエスティマに搭載予定だった、2サイクルエンジンが完成しなかったことに起因します。
残念ながらエスティマがミッドシップのミニバンとして君臨したのはTCR型限りとなり、2代目以降のエスティマは、FFレイアウトのミニバンになっています。
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